吸血鬼だとかなんだとか。
そんな創作しつくされた感のあるネタではあるけれど、私はそこに強く幻想を抱きます。
同時に、酷く苦しくなります。
西尾維新の描いた吸血鬼は私が描く吸血鬼ほど強くはなかったけれど、私が描く吸血鬼よりも弱かった。これって、同じことではないつもりですがどうでしょう。
なんか傷物語は西尾さんの趣味120%らしく、随所に「あぁ…」って思えるところもあったし、なんだか男の子ってそんなもんなのかと感情移入出来ないながらに感じてみたり(笑)
まぁ笑ったり泣いたりしました。
でもどんなに他の作品とかけ離れた存在であっても、結局キスショットも西尾維新が生み出したものに違いないんだなって思いました。
西尾作品の登場人物達が大好き。それはきっと憧れることも同情することもできるからだと思います。
それが吸血鬼だろうと殺人鬼だろうと天才であろと最強であろうと。
時たま存在する気味の悪いと感じるキャラクター、嫌いな奴らはどちらもそれが出来ないから。だと、思うな。
化/傷物語のキャラクターはすごく共感できるんだ。メメ以外ね。
それはたぶん年齢が近いせいもあるんだけど。
メメは委員長のこと気持悪いっていうけど、委員長のこと私は好き。彼女の気持、私はわからなくはない。そうなれたらと思う。なれないこと、わかってるけど。
人間強度うんぬんの話のとこ、なるほどって思ったね。
どちらも正しいから私は悩んでるんじゃん、って。
的確だった。泣きそう。
人は人と生きるから苦しいし楽しい。
だから死のうと思ってもなかなか死ねないよね、って話かな? まぁ私的解釈。
なんか読了までに意外と時間がかかりました。
途中読むの苦しくなったりしたて逃げたからかなぁ(最近の西尾先生の作品は苦しい)
でも読み終わって気付いたけど結構な文章量。お疲れ様です。
刀語一巻分より明らかに長いもんね。
ただまぁギャグネタというか下ネタというか、無かったら読みきれないなぁという感じ。
重いと感じるのは私が未だ葛藤中の若造だから?
いちいち中枢までくるんですもん。抉られるんですもん。
なんで私こんな溜め息吐きながら本読んでるの?って感じさ。
まぁ結局は西尾先生が好きすぎる変態の戯言なんですがね。
深く深く受けとめろ。
その後に何を感じるかはあなた次第………ですね。
取り敢えず読まなきゃ始まらない。
私はこの為に1800円払ったけど満足しました。
満足しすぎて苦しいです。
誰か私の話を聴いて(苦笑)
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