小学校の時、彼とは随分遊びました。まぁ、一学年50人に満たない小さな学校でしたし、学年の皆と遊んだと思います。
そんな中でもやっぱりよく遊んだ子達がいて、男子も女子も関係無く皆でドッヂボールとかしたりして、そんな遠くない記憶の中にも今日会った彼はちゃんといます。
スポーツ刈りでチクチクした髪の毛を皆で触りまくってたりしましたが。
楽しい思い出です。
些細なことでしたが。
川の土手を皆でワイワイお喋りしながら、追いかけっこしながら、子供なりに真面目な話を語り合いながら、毎日毎日、一緒に帰っていました。
でもやっぱり変わってしまいました。
中学に入って、皆変わっていきました。
今日会った彼は話をしてくれなくなったし、仲良かった子は学区が違ったし、クラスが離れてしまったし、中には私立の中学に行ってしまった子も結構いました。
そのおかげで私はまたいろんな出会いをしてココまで生きてきました。けれど、やっぱりどこか悲しかったのかもしれません。
せっかく同じクラスになったのに、それまでの様に話してくれなかった彼も、だんだんメールの回数を減らしてとうとうメールをしなくなったあの子も、仕方のない事だと思ってはいたけれど、やっぱり悲しかったから。
喧嘩をしなかったわけじゃないんです。
だけど、六年間をあの場で共に過ごしたというのに。
どんどん離れていってしまって。
だから今日、
いつもと違うバス停に並んで、
いつもみたいにテンション下がってて、
久し振りに出た華道部のお華を抱えてて、
親に頼まれた買い物した袋を持って、
うつ向いて立ってたのに。
相手から気付いてくれたっていうのは、
相手から声をかけてくれたっていうのは、
とても嬉しいことで。
何より嬉しかったのは、四年前と同じように話してくれたっていうのが私は嬉しくて、
いまいち何話したかわかんないようなことになりました。
でも気になったのは、彼が「まだ小学校の近くの家に住んでんの?」とかって聞いてきたことです。
なんでわざわざ聞いてきたのかよくわかりませんが、私はもう引越してます。中学卒業した直後に。
だから彼は知らないのが普通だと思うんですけど。
なんでわざわざ確認したんでしょうかね。
……風の噂みたいな?笑
まぁ引越ししたといっても近いので。病院からの帰りは彼の家の前を通るという(笑)
でもやっぱり寂しいのかな。
と思ってみたりもします。
「アイツも引越しちゃったしな」って言ってましたし。
アイツというのも小中学で一緒でしたがね。小学校の時は彼とよく遊んでたような記憶が。うん。
それにしても。
中学の時より雰囲気が小学校の時に戻ってたような気がしました。
私個人のイメージ的に中学時代の彼はツンツンしてましたからね。
虚勢を張っていたというか。
今日見た彼は服装がなんとなくポップでした。
相変わらず可愛い面してんなぁとか思ってしまった(…)
可愛いっていうか…んー悪餓鬼っぽさが良い?笑
……彼は私が汚れを知らぬ頃の友人なので今までそうやって見たことはなかったですが。
良い顔してんなー(←好きだったりする)
と、蕩れー?(疑問符付き)
…といった所で彼に恋愛感情なんて生まれないな。小さい時の事、少しだけど知ってるだけに(笑)
つか「部活何してんの?」って聞かれたから(思えばこっちから質問何もしてない…)
「茶道と華道やってるよ」
って答えたら、
「うっわ…もうオバサンじゃん」
とか言われました。
バス停で叫んでしまったじゃないか。
とかまぁそんなこともあり…
引越ししてなかったら同じバスだったんだろうけど、残念なことに私が乗るバスの方が早く来てしまったのでした。
でも今日学校行ったんだろうか彼は(行ってない可能性もあるような奴だから心配)
まぁ、今度いつ会えるかわかんないけどもまた少しでもお話したいな。
他の人ともしたい、なぁ…
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あの頃が一番幸せだったのかもしれない。
何も不安はなかった。
何も苦痛はなかった。
小さな世界で長い間過ごした私には、今のこの世界は広すぎるのかもしれない。
でも、私は頑張るんだ。
もっと広い世界に出ていくんだ。
この夢が生まれたのは、あの小さな世界からだったんだね。
皆との小さな思い出、大切にしていかなきゃね。
そしていつかこの夢が叶ったら、
先生にもかつてのクラスメートにも教えるんだ。感謝するんだ。
貴方達のおかげだって。
きっといつか役に立つよ。
都心に近いこの場所で、川と触れ合い森と戯れ、駆け回れたあの頃が。
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