彼女は記憶力が良いらしくってね(6月にやったテストの点数全部覚えてるの!)、今まで大して勉強してこなかったらしいのですわ。
すごいね。私は死にそうなほど勉強したのに。
でもね、だからこそね、今、悩んでるの。
勉強しなきゃついていけないレベルなわけじゃないですか、高校なんて。
惰性で受けられる中学のテストとは違うわけですわ。
彼女は文系だからね、現代文はクラスってか学年トップの成績だしてるわけですよ。でも古文はうまくいかなかったらしくってね。
あとは理系の科目とかね。化学が大変らしいね。
でさ、勉強嫌いなのは私も同じわけ。
現在の学業レベル的にもだいたい同じわけ(得意不得意は違うが)
んでさ、二人して悩むわけよ。
でも他の人はわかってくれないわけよ。
私はともかく、彼女は無気力っぽくてあんまり他人と話さないから。
「ななななな何この点数! く、くそマジでありえない…」
って私達がなってるとね、他の人は言うんだよ。
「あたしのに比べたら全然良いじゃないかー」
ってさ。
そんなんじゃ駄目なんだよ。
私達はそれじゃ許さないわけよ。自分が。自分自身が納得できないわけよ。
中学の時みたいな点数を希望する自分がいるわけよ。
だってそうじゃない?
私はプライド高いもの。安っぽいプライドだけど、それを必死に守ってきたもの。
こんなところで挫けたら何になる?
下を見たらたくさんいるわ。
そりゃ、もう、一段下くらいのものから見えないくらい下までさ。
だけど、上を見たらもっとたくさんいるわけさ。きっといるわけさ、見えないくらい高みに。
私はなるべく上にいきたいの。這い上がりたいと思う。
元の出来が悪くって挫けそうになるけど、今までやってきた。
なんでって、そのほうが断然気持ち良いからだもん。
見下ろされるより見下すほうが良いじゃない。そういうもんじゃないの?
そのベクトルが容姿という方向に行こうが勉学に行こうがそれは個人個人の自由だけども、誰かしら何か、あるんじゃないんですか、ね。
でね、彼女は言うの。
「誰かを追うのはもう嫌だ」って。今日返ってきたテストがショックだったんだろうね。
でも、私は元から誰も追ってない。手近な目標として「彼」とか「奴」とかはいるけれど、そんなの最終目標じゃなくって過程の中の目標じゃないか。
私はよく「勝ち」「負け」って使うんだけど、それだって一つの過程にしかすぎない。自分は負けず嫌いだからさ。
負けず嫌いな上に思い込みが激しいから自己暗示できるもの。
小学校の頃からそうだった。
絶対敵わない相手をわざわざ「ライバル」だと認識した。敵わなかったけど、少しは近づいた、から、今の自分がいる。
私は基本的、自分のことで精一杯。周りなんて見えてない。ちょっとの余裕は私自身が認めた人たちにしか使えないの。
自分の世界で、一人っきりで走ってるの。
でもそんなんじゃ、自分がどれだけのペースで走ってるかなんてわからないから。だから他人をちらりちらりと視界にいれるの。ただ、距離を測ってるだけ。前も後ろも。他人なんてそんなもんだと思う。
結局は「自分」。自分に勝たなきゃと思うのは、自分には絶対勝てないから。だって負けさえもないんだから。
だからわざわざ今の自分には勝てないような自分に勝とうと思うの。
たとえば極端な話、今の自分には勝てないような自分を「東大に行った自分」と仮定する。そしてその勝利条件は東大に行くだけじゃなくって、それよりももっとすごいこと、「東大の一番」とかそんな夢みたいなこと。
無理じゃん。
だけど目標は高くっていうじゃない。
高すぎるのも駄目だけど、低すぎるのも駄目。無いっていうのはもっと駄目。
届きそうで届かない自分はいつも自分の中にいる。
だから私は今まで生きてきたの。
そうだね、とりあえず、明日の目標になる自分は「英単語のテストで満点」だよってね。
できそうでできないことだったりする。でもできたらもっと別の目標が出てくるじゃない。
貪欲だね。
そうだよ、貪欲だから生きてきたの。
まぁこんな内容の話をした。
実際はもっと軽い言葉だけどね(流石に臭い/苦笑)
こんな話は好き。
同じステージにいてくれる人がいると楽。
うん、そうだね、あの子達の次くらいに認められるかなぁ、なんてね。
……何様のつもりだ自分(笑)
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