西尾維新
『きみとぼくが壊した世界』
――世界シリーズ第三作目

前作『不気味で素朴な囲われた世界』は、どこまでも気持ち悪く読み終わるでに大きく時間を割いてしまったものですが、今回はそんなこともなく(久し振りの読書ということもあり)一息に読み終えてしまいました。
喉から目が出るのではないかと錯覚してしまうほどに『先』を渇望しました。いやもう本当に、久し振り。
刀語や傷物語では満たされなかった部分がいっぱいになって溢れてしまった感じです。
世界シリーズでは一番好き。
やっぱりそれは学園という閉鎖空間を抜け出たからでしょうか。
それにしても囚われている感覚は否めない話。
あっちこっちに違和感があるのもまた演出なのでしょう。途中から噛み締めるように読みました。
あぁでも。
本格ミステリではない気がします。
あの程度なら(と、上から目線の読者/笑)
まぁいつもの如く、「そういうことだったのか」とか「そうだよなぁ」とか思える、いつも通り近くにいてくれる西尾先生が大好きなのです。
ストンと入ってくる。
または、真理すぎて吐きたくなる。
…『真理』だと思うのは私だからなのかもしれませんが。
あれ…書こうと思っていたことを忘れました。
思い出したら書きますが。
ホームズさんのところでの黒猫さん…私もああなるかもしれない。西尾維新という人に関する場があったなら。ドン引きだわ。
でも読みながら、突然ルルーシュを思い出して泣きそうになったのは浮気ですね完全に。
そういうことなのか、くそ、ウザクのくせに、ルルーシュ…(←ってなってました)
浮気ですね。
世の中にはたくさん素敵なものがありますけれど、全部を堪能するには人生は短いから。
だから私は厳選して深くお付き合いしていくつもり。
西尾先生とは確定。おそらくコードギアスも、それなりになるのでしょう。
西尾先生と同じ墓に入れるわけがない(入ろうとも思わない。だって西尾先生だ)から、その著作物と一緒に入りたいと思います。
私が死んだら誰か私の本棚から棺桶に移しかえてください。
…キモいですか。わかってますよ。
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